エアコン室外機クリーニングの必要性
エアコンの室外機は、一般的に外に設置してあって、部屋の中に設置してある室内機とセットになっており、部屋を冷やしたり、温めたりするのに重要な役割をしています。
ここでは、ハウスクリーニング&家事代行のプロが、エアコン室外機クリーニングの必要性やタイミングについて、ご紹介させていただきます。
エアコン室外機の役割
エアコンは、室内機だけでは動作せず、室内機と室外機、2台セットでエアコンになります。
ですが、室外機は、その名の通り外に設置しますので、大事な役割をしていることを忘れがちになってしまいます。
冷房の場合
冷房の場合は、部屋にこもってる熱を外に排出することで、部屋の温度を下げています。
エアコンの室内機から吹き出してくる風で、室内が冷えているとお考えの方も多くいらっしゃると思いますが、実は、そうではございません。
部屋の熱をいかに外に出せるかが大事なのです。
室外機と室内機はパイプでつながれており、その中に冷媒という物質がございます。
この冷媒という物質が部屋の中の熱を外に運び出しているのです。
暖房の場合
暖房の場合は、熱を室外機で蓄え、それを室内機に送っております。
エアコンを消費する電力の約90%が室外機の動作で発生しているということはご存知でしょうか?
なので、エアコンクリーニングを依頼する場合には、室内機だけではなく、室外機も一緒にクリーニングすることで、効率よく動いてくれるようになります。
室外機の構造を知っておく
ここでは、室外機の構造をご紹介させていただきます。
吹き出しグリル
室外機正面の網状の部分になります。
プロペラファン・ファンモーターの外側についており、室外機内部にゴミやホコリが入ってくるのを防いでくれています。
室外機を掃除する時には、この吹き出しグリル部分が重要になってきます。
プロペラファン・ファンモーター
プロペラファン・ファンモーターは、室外機の動作中に回っている部分になります。
部屋の中の熱を外へ出す役割をしています。
プロペラファン・ファンモーターの高ければ高いほど、部屋をより早く涼しくできます。
ファン(熱交換器)
室外機の内部には、熱交換器というものがございます。
これは、熱を交換して空気を冷やしたり、温めたりするものです。
熱交換器は、室内機にもついており、室外機で交換した空気が、冷媒ガスによってパイプを通り、室内機の熱交換器から排出されて部屋の温度を調節したりします。
コンプレッサー
コンプレッサーというものは、圧縮機になります。
冷房時
冷房時は、部屋の熱を取り除いて室外機に運び、コンプレッサーでその熱をさらに圧縮して高温にしてから、外に排出します。
暖房時
暖房時は、低い気温の冷媒を温め、室内機に送って部屋の温度を上げます。
コンプレッサーで冷媒を圧縮し、部屋に暖かい空気を送ったり、冷たい空気を送ったりして空気を循環させる役割がございます。
コンプレッサーの性能が高いほど、エアコン動作時の電力を下げられ、省エネ、節約になります。
エアコン室外機クリーニングのメリット
節電になる!
エアコンクリーニングをする時のメインとなるのは、室内機ですよね!
部屋に設置してある、本体と呼ばれるものです。
ですが、室内機だけをクリーニングするだけでは、不十分なのです。
エアコン室外機も一緒にクリーニングされることをおすすめしております。
『エアコン室外機はクリーニングしたことがない』という方も多くいらっしゃるかと思います。
ご自身でできる掃除は、外側を洗い流すという簡単な方法です。
室外機は外に設置してありますので、泥やホコリが溜まりやすくなります。
そのようなゴミで室外機の吸い込み部分が閉ざされてしまいますと、動作が悪くなってしまいます。
汚れが目立ってくる前にまめに掃除しておけば、汚れも落ちやすく楽に掃除が可能です。
エアコン室外機をクリーニングすることで、消費電力の8%程度が減少し、節電効果は確実です。
1時間あたり20円の電力消費だと考えても、1時間で18円程度にはなるのです。
たったそれだけ? と思われるかもしれませんが、1月単位でエアコンを使用する時間数を計算してみると、1日12時間でも24円になります。
1時間でたった2円でも、かなりの差が出てくるので、定期的にエアコン室外機クリーニングをして、節電をするように心がけましょう。
エアコン室外機クリーニングのタイミング
エアコン室外機クリーニングのタイミングは、1年で1〜2回ぐらいが一般的な目安になります。
おすすめする時期としては、5、6月、10、11月頃でございます。
この時期にエアコン室外機クリーニングをしておけば、本格的に冷房や暖房を使用する時期の前にキレイにすることができますので、シーズン中も室外機が正常に動作し、快適にエアコンを使うことができます。
お引っ越しをされて部屋を片付けたタイミンでクリーニングをされておくといいでしょう。
それ以外でも室外機の周辺にゴミが溜まっていたり、吹き出しグリルに蜘蛛の巣がはっていたり、枯葉が詰まっていたり、汚れがついていたりと気になる点などございましたら、定期的にエアコン室外機クリーニングをしてください。
また、エアコン使用時に室外機がガタついたり、大きな音がする場合もエアコン室外機クリーニングをされてみてください。
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